【星新一】エッセイ集「きまぐれ星のメモ」を買ってみました。

こんばんは。

今日は天気が微妙で、体調も微妙だったのですが、ちょっとでも外を歩くべきだと

思い、近所のスーパーに行きました。

スーパーへ行く道の途中にBOOK OFFがあります。

最近は文学的なものに触れておらず、サプリメント的に小説か詩に触れた方が良いと

いう直感みたいなものがあり、フラッと入店。

漠然と読みたいと思っていた星新一の本が何冊も売られているのを見つけました。

どれをよんだらいいだろう。

何となく、一番新しくて綺麗な一冊を手に取りました。

「きまぐれ星のメモ」。

パラパラとめくってみると、これはショートショートではなくエッセイ集でした。

短いもので1ページ、長くても数ページ程度のエッセイがたくさん。

一部を読んだだけで魅かれました。

これを買いたい…が…まだ星新一の小説を一篇も読んだことがないのに、エッセイを

読んでいいものだろうか。ダメな理由はないけれど、なんとなく順番が逆な気が。

でもやっぱり読みたいと思ったものを買うべきだ。というわけで購入。

 

帰宅してちょびちょび読み進めているところです。

星新一は1926年生まれ、没年1997年。

少しだけは自分と同じ時代を生きていますが、前の時代の人と言ってよいでしょう。

自分の祖父母よりも上の世代です。

なのにどうして、彼の文章はこんなに新しく感じられるのでしょうか。

戦争の話とか、徴兵の話とかも出てくるのですが不思議と古くさく感じないのです。

自分の祖父が語ってくれた終戦間際の話なんかより、はるかにスッと入ってくるし、

何故だろう、友達の話を聞いているのと同じ感覚で頭に入ってくるんです。

SF作家だから…でしょうか?

時間や空間を越える普遍性を持つ文章を書く能力を獲得したのか。

それとも何年もあとに、彼の生きた時代背景を知らない世代が、文化的背景を知らない

外国人が、もしかしたら宇宙人が、彼のエッセイを読みやすいように書いたのか。

 

賢い人が描く文章は分かりやすくて面白い、これは言える。

長い本をを読むほどのエネルギーはないけれど、ちょっと文章に触れたい方、

まとまった時間を作れない方にもかなりおススメな一冊です。

「今日はこの一篇だけ寝る前に読んでみよう」みたいにもできるから。

それでいて文章は良質なのだから、素晴らしい本だと思います。

自分は読み終わっても絶対に売らずに手元に置いておくつもりです。

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