【今さらなんて言うな】ジャニー喜多川氏による性加害の件。

こんばんは。

ついに大手新聞社やNHKにも報じられました、性加害の件。

こういう話題について記事を書くのはちょっと怖いし、需要もないだろうし、

嫌がる人もいるかと思ったのですが、一応社会の一員として思ったことを少し。

抵抗ある方はすみませんがお戻りください。

 

ジャニー喜多川氏の性加害について、もちろん自分は事実と断定できません。

喜多川氏と少年たちの間に起こったことですから、知りようがありません。

しかし複数の方々が証言しているので、社会が考えるべき問題だと思います。

今回大手メディアが報道したことで少し安心しました。

と同時に今後どうなっていくのだろうと一抹の不安も覚えます。

 

まず、自分は性加害のウワサについては知っていました。

昔告発した人がいたとネットの情報で見かけたことがあります。

でもネット以外ではそんな情報見たことも聞いたこともありませんでした。

だから、知らずにジャニーズに入所してしまう子、入所させてしまう親がいるのは

なんらおかしなことではないかと思います。

それに、ネットで見かけた情報を鵜吞みにはできません。

結局、部外者には性加害が本当かどうかなんて分かるわけないんですよね。

ものすごくプライベートなことですから…。

だから正直、都市伝説なのか事実なのか分からない話として頭の片隅にありました。

事実ならタレントたちが告発するだろう、それがないなら大丈夫なんだろう、

くらいの気持ちでいたかもしれません。

 

でも、もし事実でも売れたタレントが告発するとは考えづらいですよね。

だって喜多川氏に気に入られたおかげで今のポジションがあるのだから。

万が一、喜多川氏の行為を受け入れたことで道が開けたのだとしたら…

それを意識すればするほど、他人に言えなくなってしまう気がします。

認めてしまったら、自分もつらいですよね。

経済状況が苦しい家庭出身の方の場合は、

「親を助けたい」とか

「弟や妹を進学させたい」とか

そういう気持ちがあるので自分さえ我慢すれば…となるかもしれませんし。

 

今回BBCでこの問題が扱われたことで、

「どうして今さら?ジャニーさんは亡くなっているのに」

「本当ならどうして生きているときに言わない?」

「今さら言って事務所にどうしろっていうの」

「死んでから言うなんてフェアじゃない」

「みんな知ってたことでしょ」

「芸能界ってそういうもんだよ」

というような意見がツイッター上にちらほら見られます。

自分はこれらの意見が本当に、本当に、腹立たしくてたまりません!!!

性加害が事実だとすれば、加害者が健在なうちは怖いでしょう。

権力者であればなおさら…。

加害者が亡くなったら被害を告発しちゃいけないのでしょうか?

死人に口なしだから?

被害を告発する目的は加害者に刑事罰を与えることだけでしょうか??

たとえ加害者が鬼籍に入っていても、何が起こったかを明らかにし、

組織の構造の問題や人間の心理の問題として考えることで再発防止に

つながるはずです。

(明らかにするとは言っても、タレントたちへの配慮はもちろん必要ですね)

もちろん、事実であればそんな状況を許してきたジャニーズ事務所

存続できないと思います。少なくとも一般の感覚では。

喜多川氏が亡くなっているから会社としてもこれ以上どうしようもない…

だから普通にやっていきます――なんてナシでしょう。

 

芸能界で枕営業は当たり前、という意見。

自分は芸能界のこと知りませんけど、そんなもんなんだろうなとは思います。

でもそれとこれとは違いますよね。

自分で何が起きているかしっかり判断できる年齢の人が、

芸能界で成功したくて偉い人と寝る、は汚いなとは思いますが別に良いですよ。

でも15歳とかそれ以下?の少年がわけの分からないまま色々されてるなら…

それって枕営業とは全然違うじゃないですか。

おそらく初めての性的な体験(?)がかなり異常なものになってしまいます。

 

とにかく、この問題は「今さら」とか言って揉み消していいものじゃない。

難しい立場に置かれたタレントたちに最大の配慮をしつつ、

なかったことにはしないで欲しい、と思います。